法人について

わかちあい練馬が現場で立ち上げてきた取り組みを、継続できる事業として引き受け、さらに広げていくために設立した労働者協同組合です。

理事長挨拶

何もない日に、そこにいるために。

マイクを手に話す幸田良佑。緑色のポロシャツを着て、ステッカーの貼られたノートパソコンの前に座っている
幸田 良佑(こうだ りょうすけ) 理事長 設立発起人代表/2026年9月就任予定

私はふだん、練馬区で暮らしの相談に応じる仕事をしています。住まいのこと、お金のこと、明日の食べもののこと。連絡を受けて駆けつける現場です。

わかちあい練馬は、その現場で必要になったものを、そのつど自前でつくってきました。夜回りも、緊急時の宿泊先も、食べものの配布も、こどもと若者の場所も。制度ができるのを待たずに、目の前の必要から立ち上げてきたものです。

ただ、そのやり方は、寄付と、そこにいる者の踏ん張りに支えられています。来年も同じ人が同じだけ動ける保証は、どこにもない。人を雇い、委託を受け、何年も同じ場所を開けつづけるには、別の器が要ります。やってきたことを、途切れさせない形にしていく。ちゃんちーずは、そのための法人です。

労働者協同組合を選んだのは、登記だけで設立でき、事業の種類に制限がないからです。必要が見えてから始めるまでの時間を、いちばん短くできる。そのうえで、出資した者が働き、働く者が運営を決めます。現場を知らない誰かが方針を決めて現場が従う、という構造にならない。これは効率の問題であると同時に、事業の質の問題だと考えています。

いま動かしているのは、こどもと若者の場所です。ここで過ごす時間の大半は、特別なことが何も起こりません。ごはんを食べて、ゲームをして、どうでもいい話をして帰る。私たちも、その相手をしているだけです。

それでも、決まった曜日に、決まった場所を開けつづけます。何かあったときに声をかけてもらえる相手でいるためには、何もない日にそこにいる時間が要るからです。その時間にも、人件費も、家賃も、食材費もかかります。何も起きなかった日にも、同じだけかかります。ご支援をお願いしているのは、その時間に対してです。

地域に足りないものは、まだいくつもあります。見えたときに手を挙げられる法人でありたいと思っています。どうか力を貸してください。

ちゃんちーず労働者協同組合
理事長 幸田 良佑 設立発起人代表/2026年9月就任予定 2026年8月

幸田 良佑(こうだ りょうすけ)

  • ちゃんちーず労働者協同組合 理事長(設立発起人代表/2026年9月就任予定)
  • 特定非営利活動法人わかちあい練馬 代表理事
  • 一般社団法人反貧困ネットワーク 事務局員

東京都練馬区を拠点に、暮らしの相談、緊急一時支援、住まいの確保、食の提供などの活動に携わる。氷川台の三階建てビルを一棟借りし、1階をこどもと若者の場所、3階を若年層向けの住居とする複合拠点づくりを進めている。

わかちあい練馬との役割分担

駆けつける法人と、開けつづける法人。

特定非営利活動法人わかちあい練馬から、事業を担う部隊として独立したのが本組合です。どちらも現場を持ちますが、必要とされる速さと続け方がちがいます。二つの法人が同じ建物で、それぞれの持ち場を持ちます。

特定非営利活動法人

わかちあい練馬

  • 夜間アウトリーチ、緊急一時支援
  • 生活相談、生活保護申請の同行
  • シェルター・ステップハウスの運営
  • 制度の谷間を埋める活動と政策提言

寄付と会費を財源に、制度になっていない支援を機動的に立ち上げます。

労働者協同組合

ちゃんちーず

  • 継続的に開ける居場所や施設の運営
  • 行政からの委託事業・補助事業の受託
  • スタッフの雇用と、働く場としての整備
  • 地域に足りない事業の立ち上げ

事業収入を柱に、立ち上がったものを続ける体制をつくります。

てんぐちゃんち・とんぼちゃんちは、わかちあい練馬が立ち上げた事業です。2026年9月に本組合が運営を引き継ぎます。わかちあい練馬はこれまでどおり、夜回り、緊急一時支援、生活相談、シェルターの運営などを続けます。同じ建物の1階では、認定NPO法人ふろしきが「だるまちゃんち」を運営しています。

労働者協同組合という法人格

立ち上げの速さと、働く人の決定権。

労働者協同組合は、2022年に施行された労働者協同組合法にもとづく法人です。株式会社のように出資者と働く人が分かれているのでも、NPO法人のように会員と職員が分かれているのでもなく、働く人自身が出資し、運営に意見を出し、その事業で働くという三つがそろっているのが特徴です。

この法人格を選んだ理由は二つあります。ひとつは、行政の認可を待たずに登記だけで設立でき、事業の種類にも制限がないこと。必要が見えてから事業を始めるまでの時間を、いちばん短くできます。もうひとつは、現場を知らない誰かが方針を決めて現場が従う、という構造にならないことです。

月に一度の全体会議で運営方針を話し合い、その結果は毎年の総会に報告します。組合員は一人ひとりが一票を持ちます(出資額の大小で票数は変わりません)。

これは法人の意思決定のしくみであって、事業の現場で職員が決定権を握るという意味ではありません。何をして過ごすか、そこで守ることは何か、といったその場のことは、来ている人と話しながら決めます。出てきた「こうしてほしい」は、全体会議に持ち帰って検討します。

本組合は剰余金の配当を行わない旨を定款に定めており、設立後すみやかに特定労働者協同組合の認定を東京都に申請する予定です。

法人概要

法人概要

名称ちゃんちーず労働者協同組合
略称:ちゃんちーず/ローマ字表記:Chanchies
所在地〒179-0084 東京都練馬区氷川台三丁目19番7号 2階
設立2026年9月8日(設立登記申請日) ※創立総会 2026年9月7日
代表者理事長 幸田 良佑
根拠法労働者協同組合法(令和2年法律第78号)
行政庁東京都
事業を行う区域東京都
出資1口の金額10,000円(1人1口以上)
事業年度4月1日〜翌年3月31日
公告方法主たる事務所の店頭の掲示場に掲示する方法
連絡先info@chanchies.org

法人番号・電話番号は、設立登記の完了後に掲載します。

役員

役員

理事長幸田 良佑
理事山田 源平
理事井上 眞理子
監事菅原 英倫(外部監事)

設立発起人:幸田 良佑/山田 源平/井上 眞理子(2026年8月24日公告)
役員は2026年9月7日の創立総会で選任される予定です。各理事のあいだに、配偶者または三親等以内の親族その他の特殊の関係はありません。

事業

いま行う事業と、これから行う事業。

現在実施しているのは、こども・若者の育ち支援事業です。あわせて、地域で必要とされたときにすぐ手を挙げられるよう、定款には生活困窮者支援、居住支援、就労・仕事づくり、障害福祉、高齢福祉の各分野を幅広く定めています。事業を行う区域は東京都です。

事業のご相談も、現場の手伝いも。

委託や協働のご相談、拠点の見学、そして居場所の調理や見守り。どちらもお待ちしています。

わかちあい練馬は、「危機に立ち会う支援」をミッションに、練馬区で生活困窮・居所喪失の課題に取り組むNPO法人です。

ちゃんちーず労働者協同組合は、わかちあい練馬を母体に設立され、こども・若者の居場所を運営する労働者協同組合です。