団体について
生活困窮者支援の現場から生まれ、地域に足りない事業を立ち上げて運営するために設立した労働者協同組合です。
代表挨拶
ごはんを食べて、ゲームをして、帰る。
私はふだん、路上で暮らす人や、住まいを失いかけている人のところへ通う仕事をしています。おなかがすいた、今晩眠る場所がない、もう限界だ——そういう連絡を受けて駆けつける現場です。
そこで何度も聞いたのが、「子どものころ、家に帰りたくなかった」という言葉でした。帰る場所がない大人の話を聞いていくと、たいてい、ずっと前の、まだ子どもだった時間に行き当たります。危機に立ち会う仕事を続けながら、危機になる前のところに、もっと手前の場所が要るのだと考えるようになりました。
「ちゃんち」は、その手前の場所です。〇〇ちゃんの家、の「ちゃんち」。施設でも教室でも相談窓口でもなく、友だちの家に上がりこむみたいに来て、ごはんを食べて、ゲームをして、マンガを読んで、帰る。それだけの場所を、まちの中にいくつもつくりたい。理由を聞かれず、何者でもないまま座っていられる時間が、こどもにも大人にも必要だと思っています。
もうひとつ。この法人を労働者協同組合という形にしたのは、その場所を支える人たちの働き方を、自分たちで決めたかったからです。出資して、意見を出して、自分たちで働く。誰かに雇われて居場所を「運営させられる」のではなく、そこにいる人が自分の手で場をつくる。遠回りに見えて、それがいちばん長く続く方法だと考えています。
うまくいくことばかりではないと思います。それでも、日曜日にドアを開けて、唐揚げを揚げて、「おかえり」と言うところから始めます。どうか力を貸してください。
ちゃんちーず労働者協同組合
設立発起人代表・代表理事就任予定 幸田 良佑
2026年8月
幸田 良佑(こうだ りょうすけ)
- ちゃんちーず労働者協同組合 設立発起人代表・代表理事就任予定
- 特定非営利活動法人わかちあい練馬 代表理事
- 一般社団法人反貧困ネットワーク 事務局員
東京都練馬区を拠点に、路上生活者への夜間アウトリーチ、緊急一時支援(シェルター・ステップハウス)、生活保護申請の同行、フードバンク・こども食堂などの活動に携わる。氷川台の三階建てビルを一棟借りし、1階をこども・若者の居場所、3階を若年層向けのシェアハウス型シェルターとする複合拠点づくりを進めている。
協同労働という働き方
出資して、話し合って、自分たちで働く。
労働者協同組合は、2022年に施行された労働者協同組合法にもとづく法人です。株式会社のように出資者と働く人が分かれているのでも、NPO法人のように会員と職員が分かれているのでもなく、働く人自身が出資し、運営に意見を出し、その事業で働くという三つがそろっているのが特徴です。
こどもの居場所は、人がいなければ成り立ちません。だからこそ、そこにいる人の働き方と、場のつくり方を、同じテーブルで決められる形にしました。月に一度の全体会議で運営方針を話し合い、その結果は毎年の総会に報告します。組合員は一人ひとりが一票を持ちます(出資額の大小で票数は変わりません)。
これは法人の意思決定のしくみであって、居場所のなかで大人が決定権を握るという意味ではありません。何をして過ごすか、ここで守ることは何か、といったその場のことは、来ているこどもと話しながら決めます。こどもから出た「こうしてほしい」は、全体会議に持ち帰って検討します。
なお本組合は、剰余金の配当を行わない旨を定款に定めており、設立後すみやかに特定労働者協同組合の認定を東京都に申請する予定です。
法人概要
法人概要
| 名称 | ちゃんちーず労働者協同組合 ローマ字表記:Chanchies |
|---|---|
| 所在地 | 〒179-0084 東京都練馬区氷川台三丁目19番7号 2階 |
| 設立 | 2026年9月8日(設立登記申請日) ※創立総会 2026年9月7日 |
| 代表者 | 代表理事 幸田 良佑 |
| 根拠法 | 労働者協同組合法(令和2年法律第78号) |
| 行政庁 | 東京都 |
| 事業を行う区域 | 東京都 |
| 出資1口の金額 | 10,000円(1人1口以上) |
| 事業年度 | 4月1日〜翌年3月31日 |
| 公告方法 | 主たる事務所の店頭の掲示場に掲示する方法 |
| 連絡先 | info@chanchies.org |
法人番号・電話番号は、設立登記の完了後に掲載します。
役員
役員
| 代表理事 | 幸田 良佑 |
|---|---|
| 理事 | 山田 源平 |
| 理事 | 井上 眞理子 |
| 監事 | 菅原 英倫(外部監事) |
設立発起人:幸田 良佑/山田 源平/井上 眞理子(2026年8月24日公告)
役員は2026年9月7日の創立総会で選任される予定です。各理事のあいだに、配偶者または三親等以内の親族その他の特殊の関係はありません。
事業
いま行う事業と、これから行う事業。
現在実施しているのは、こども・若者の居場所事業です。あわせて、地域で必要とされたときにすぐ手を挙げられるよう、定款には生活困窮者支援、居住支援、就労・仕事づくり、障害福祉、高齢福祉の各分野を幅広く定めています。事業を行う区域は東京都です。
関係する団体
わかちあい練馬と、別の法人として。
てんぐちゃんち・とんぼちゃんちは、特定非営利活動法人わかちあい練馬が始めた事業です。2026年9月から、この2つの居場所の運営をちゃんちーずが引き継ぎます。
わかちあい練馬はこれまでどおり、夜回り、緊急一時支援、生活相談、シェルターの運営などを続けます。二つの法人が同じ建物で、それぞれの持ち場を持つ形です。こどもの居場所と、大人の危機支援。地続きの課題を、別々の入り口から支えます。
同じ建物の1階では、認定NPO法人ふろしきが「だるまちゃんち」を運営しています。